介護における「手すりの役割」は大きく分けて3つあります。
1)移動の補助 2)動作の補助 3)転落や転倒の防止
ここからは具体的に内容を説明していきたいと思います。
1)移動の補助
加齢とともに筋力や関節の機能が低下するため、高齢者の多くは、2本の足を使ったすばやい歩行が困難になります。手すりにつかまることで、介助を要する状況になっても、本人の自立や共に生活する方々の暮らしを支援する役割を持っています。
2)動作の補助
椅子やベッドから起き上がったり、階段を上り下りしたりといった上下移動の動作は、足腰が弱っている高齢者に大きな負担を強います。手すりにつかまって体を支えることで、一連の動作を行うときにかかる体への負担が軽くなります。
3)転落や転倒の防止
人は歳をとって高齢になると、視力・筋力の衰えや、運動神経の働きの低下でちょっとした気の緩みが身体のバランスを崩すことになります。衝撃の度合いや打ちどころによっては、骨折をしたり、後遺症が残ったりするおそれもあります。手すりは、高齢者の怪我を防ぐという役割を果たします。
手すりは、あらゆる人々が転倒するのを防ぐ役割を担っています。
東京消防庁の統計で、家庭内で発生した不慮の救急事故のため救急車を呼んだ人のうち
全体の約45%が「転倒」、約10%が「転落」でした。
65歳以上の高齢者で検討したところ、家庭内事故の統計では実に約7割は「転倒」が原因でした。
事故の発生場所は家の中の居室が全体の約7割、階段、廊下、庭などが
転倒・転落場所となっています。
手すりに求められる役割は転倒を防ぎ、歩行や動作を円滑にし
快適な日常生活を支えることにあります。
予防的観点からもぜひ手すりの設置をご検討してみてはいかがでしょうか?
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