“自分でやりたい”を叶える住まい
第3回 「動きやすさ=暮らしやすさ。間取りを変えて“できる”を増やす」
〜少しの動線改善で、ひとりでできることが増えていく〜

「トイレまでが遠くて面倒になってきた」
「毎日使う場所なのに、行ったり来たりが大変」
そんな“ちょっとした不便”が、日々の暮らしに影響を与えていることは少なくありません。

年齢を重ねても、“自分でできる”ことを少しでも長く続けたい。
そのために、間取りや動線を見直すことはとても有効な手段です。

動線が変わると、“できる”が増える

動線とは、室内での人の移動経路のこと。
この「動きやすさ」は、生活のしやすさに直結しています。

たとえば、

  • 寝室からトイレまでが遠く、夜中の移動が不安
  • キッチンと洗面所の行き来に何度も曲がり角がある
  • 必要な動作に、階段や段差をはさむ

このような間取りでは、毎日の行動がストレスになったり、
転倒のリスクが高まってしまうこともあります。

こんな工夫で、もっと暮らしやすく

間取りの工夫によって、こうした「少しの困りごと」が解消され、自分で動ける範囲が大きく広がります。

✔️ 生活動線を一直線にまとめる
→ キッチン・洗面・浴室を近くに配置して、移動距離を短縮。

✔️ トイレの位置を見直す
→ 寝室やリビングからのアクセスが良い場所に変更することで、夜間も安心。

✔️ 回遊性のある間取りにする
→ 一方向しか動けない動線より、行き止まりのない設計で、
自由な移動が可能に。

こうした改善は、「毎日が少しラクになる」だけでなく、「できることが増える」ことに直結します。

動線は“支え方”にも影響する

動きやすい間取りは、介助が必要になったときにも大きな力になります。

  • 車いすや歩行器での移動にゆとりが持てる
  • ヘルパーさんや家族が、スムーズにサポートできる
  • 介助者との動線がぶつからず、互いに安心して動ける

今は元気でも、将来を見据えた住まいづくりは、結果として“自分でできる”時間を長く保つことにもつながります。

間取りを見直すことで、
「暮らし」が前向きに

「リフォーム」と聞くと大がかりな印象を持つかもしれませんが、間取り改善は部分的な見直しでも効果的です。

  • 通路を広げる
  • 使っていない部屋を動線に組み込む
  • 家具の配置を変えるだけでもOK

「自分でできること」が増えると、生活にハリが生まれ、毎日が少し前向きになります。

まとめ

  • 動線の改善は、「自分で動ける範囲」を広げる鍵
  • 毎日の小さな負担を軽くすることで、自立の継続につながる
  • 間取りは、将来の介助や介護も見据えて考えるのが理想
  • 暮らしの質を上げるために、できるところから整えていく

ご相談・お問い合わせ

「動線を見直して、もっと暮らしやすくしたい」
「トイレやお風呂を近くにしたい」
そんなご希望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

自分でやりたいを応援する住まいづくりを、私たちと一緒に考えていきましょう。

介護保険での住宅改修を検討する際には、ぜひ一度ご相談ください。経験豊富なプロが適切な工事内容をご提案します!